August 11, 2010

8/10 心づくし   ~公長斎小菅 小菅社長と会う~

8/10 午後 


撮影が終わり、雲が消えて太陽が見え出し、夏の陽気を取り戻したか京都を竹自転車で進み、彷徨うように迷いながら、三条油小路の宗林町にある「公長斎小菅」本社を訪問。アポなしの突撃訪問にも関わらず、小菅八郎社長自らご対応くださり、私は竹の持つ魅力、竹の持つ豊かな生活感、そして、ものづくり職人の魂、社長の器、そして、人間としての持つべき心遣いまで社長から教わった。私がもっとも感動した言葉は「伝えること」という言葉。この言葉を聞いた時に、僕はありがたすぎて、思わず涙ぐんでしまった。「製品を売るんやない。製品の良さなり、竹の良さを伝えることや。」
他にもたくさんありがたい言葉を聞いた。「竹に喜んでもらえるような。竹という素材の持つ良さをいかすような。竹にしか出来ないことを。そんな竹製品をつくらないといけない」「あの竹自転車なら、私だったらデザインを変える」
1889年、エジソンはフィラメント炭素線を発明するために世界から5,000もの素材を集め、その中から最も適した素材が京都八幡町の竹だったそうだ。竹の持つ強さ、しなやかさ、成長力、美しさ、年を重ねる度に増す風合い、色合い。竹の魅力をたくさん教えて頂いた。社長の竹に対する熱い思いとものづくりにかける真摯な魂を二人きりで、そばで、直に、触れることができた。私は幸せものです。
「松元くん、箸っていう字はなんで竹冠なんやろな?笑うって言う字はどうして竹冠やと思う?」一生忘れない時間だったと思う。
社長との対談が終わり、外に出ると、土砂降りの雨。僕の胸の中のざわめきはまだ止まない。


株式会社 公長斎小菅  http://www.kohchosai.co.jp/
京都本社 三条油小路宗林町、東京新宿小田急百貨店8F

Takashi 2010/8/11@西宮市、兵庫

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